ネットやSNSを徘徊していると

『えっ？こんなに高く売れるの！？』

というような不動産一括査定サイトを
よく目にされると思います。



今日はこの一括査定サイトの裏側をぶっちゃけます！


ぶっちゃけ過ぎて不動産業界から
追い出されるかも。。。(；一_一)




実は一査定サイト運営者って不動産業界とは

全く関係がないITネット系の企業なんですよね～



彼らの目的は「お家が高く売れるかも？」

などと煽り広告を入れて

【家を売ろうとするかもしれない一般人】

を集客します。



もちろん、一般の方が一括査定サイトを
利用するのは無料です


えっ？

なら査定サイト運営者はどうやって儲けるの？？


はい、勘の良い方ならもうお分かりでしょうか？（笑）



実は査定サイト運営者が莫大な費用を掛けて

煽り広告までして集客した査定希望者のリストを

実際にお家を売るかも知れない方と出会いたい

不動産仲介業者へ課金して売るんですよーー



昔なら不動産仲介業者が

売りたい人＆買いたい人と出会う為、

各業者が独自にチラシを入れたりして

集客しておりましたが

今や完全にITネット系の一括査定サイト運営者が

その集客を総取りしてしまっているので、

不動産仲介業者は悔しいですが査定サイトへ加盟して

「家を売るかもしれないお客さんのリスト」

をサイト運営者から１件につき平均15,000円もの

課金をされているんですよね～😲



ちなみに不動産査定サイトの場合、運営者が

１件の情報を５～１０社の加盟店へ送客しますので

サイト運営者は１つの査定希望者の情報をGETすれば

７～１５万円がチャリンチャリンと入るわけです（笑）



こういった査定サイトは不動産のみならず

引越し、車買取り、ブランド品買取りサイトなど

多岐にわたって集客を行い、その見込み客情報を

引越し業者や車屋さんへ送客して課金する

商売を行っているんですね～



我々、不動産仲介業者をはじめ引越し業者や車屋さんも

今やお客さんになるかもしれない見込み客情報を

査定サイト運営者がほぼ総取りして集客してるもんで

我々業者としては悔しいですが彼らのサイトへ加盟して

情報を買う以外にどーしようも無いんですよね。。。




当然、査定サイトはたくさんあるので

査定サイト運営者たちもライバル社より多く

集客することに命を賭けますから

莫大な広告費を掛ける必要があるので

効果が高い煽り広告をやってしまうんですね～
（あなたの不動産、こんなに高く売れます！みたいな。。。）




我々、仲介業者側も１件につき15,000円ほど

課金されると同時に５～１０社へ同じ情報が

送客されているので

必死のパッチで査定希望者へ電話をするってことに

なるんですよね。。



直感的にお分かりでしょうが

はじめの１社か２社くらいは電話が繋がり、

残りはもう全く電話に出てくれませんから。。。




ま、車でも引越しでもどんな業界にも必ず

査定サイト運営者が入り乱れていて見込み客の

集客を総取りしていますから

ホントに『価格次第では売りたい・任せたい！』なら

公平な競争が生まれるので一般の方には有利に働きます。



でも査定サイト運営者側の論理だと

冷やかしでも何でもとにかく集客して
加盟店に送客課金すりゃ儲かるじゃん？


ってことで一般の方からの問合せハードルを
下げまくる為に煽り広告もいとわない
サイト運営者も散見されるんですよね。。。



しかし厄介なことに不動産一括査定サイトだけ

車や引越し等の業界とは大きな違いが有るんですが

お分かりでしょうか？？？



車やブランド品などの場合は

査定に来た業者が自社で買い取るので

【査定額＝買取確定額】

となりますので、

『何社も競合して一番高い業者に売るわ！』

ってな感じで一般の方が普通に想像できますよね？



ところが！


不動産の場合、査定に来る業者の９９％は
仲介業者なんです

読んでじのごとく、仲介業者は自社で買わずに

他の買い手を探すお手伝いをするってことです。


巷でよく耳にする三井のリハウスさんや

東急リバブルさん、住友不動産販売さんなども

全て仲介業者なんですよ！



仲介業者最大の目的は

【売りたい物件をまずは集める！】


ぶっちゃけると

とりあえず売主さんから販売を任せて貰うことが

第一目的ですので

到底売れない高値査定をして販売を預かる業者が

めちゃくちゃ多いんですよね。。。。



だって、仲介業者ですから査定額で買わないんですよ？



ひょっとしたらこの高値査定額でも

売れるかも知れませんので頑張ります！


必ず【売れる】とは言わずに【売れるかも？】

と言って販売を任せて貰うことが目的ですから。。。



例えば一般の方が売主の場合、

A社がプロとして適正な査定額
『3,000万円前後で売れると思います』

B社がスイートトークをブチかまして
『チャレンジ価格で3,800万円でやってみましょう！』



普通の方ならB社が良さそうなんで
任せてしまいますよね？？？


実はどれだけ頑張ってみても3,000万円以上では

売れない物件だとしても

プロとして誠実に適正な成約予測額を伝えた
A社が外されて

プロとして恥ずかしい予測額を伝えた
B社が選ばれることが多いんです。。。



じゃ、なぜB社は売れるはずもない

成約予測額を出すの？？



なぜならプロとして適正な査定額を出したA社、

売主さんから選ばれなければここで終了ですよね？
（査定サイトに課金されているので無駄骨です。。）




なら、売主さんの物件が売れなくとも

とりあえず販売を任せて貰える方がマシだし

査定に伺った営業マンも販売を任せて貰うだけで

上司からのポイントが上がる（笑）



この傾向は
大手や営業マンがたくさん居る店舗ほど顕著
になります




ま、ぶっちゃ毒舌を言わせて貰うと

売れるはずもない高値査定をする営業マンは

【仕事ごっこ】をして社内営業するんですよ～




そりゃ、仲介業者だって査定に行く為に

査定サイトへ莫大な課金を支払っているのに

誠実・適正に査定をして売主さんから外されちゃ

営業マン的にも上司に詰められるし

何をやってるか分らんわ。。。



ってな気持ちになって徐々にスイートトークして

売れるはずも無い査定額をブっ込む方がマシやん。。。

特に営業マンが多くいる店舗はこんな傾向になるのも
しょーがないと思います





こんなアホな査定ごっこして
誰が得するん？


誰だって心の中ではそう思うが

不動産査定サイトの場合は

構造上どうしようもなく行われています。。。




ワタクシ、大手不動産仲介業者に１５年ほど

在籍しておりましたのでこんな状態は間違いないし

呆れるしかありませんでした。




じゃあ、一般の売主さんが

家を売る時どうすりゃ良いの？？




これは過去のコラムに（一つ前と二つ前）

書いておりますのでご一読下さいませ  m(__)m